
text: Daichi Sakurai
Date: 2025.08.14

皆さんが思う「宮古島の美」とは、どんなものだろう?
ローカルガイドマップを作ろうと決めてから、全国のガイドマップなど調べていく中で出会ったのが神奈川県真鶴町の「美の基準」だった。今から32年前に”美しさ”を言語化した1冊。
1980年代後半バブル景気真っ最中、近隣である熱海や湯河原でも次々とマンションや開発が急速に進んでいった。そんな時代の流れの中で、真鶴町も同じような波にさらされようとしていたそうだ。
そんな中、当日町長が挙げた「まちづくり条例」に盛り込まれた”美の基準”。それは真鶴町らしさを守るための指針だった。
“美の基準=真鶴らしさ”
特別な事ではなく日常の中にある小さな「美しさ」。それを町の人々とともに言葉にし、1冊にまとめたのだ。
普段漠然と「いいな」と思うことはあってもなかなか言語化することはなかったが、ふと自分自身に宮古島のどの部分が美しいと思うのか問いかけてみた。
・島を包み込むのではないかと思わせるほど元気に伸び切った道路脇の草木。
・夕方散歩途中に話しこむ、おばあ達の情景。
・時の早さなど関係ないとばかりに日陰でゆっくり寝てる猫。
・お酒を囲み親睦を深め、笑い合う人々の輪が島のつながりを教えてくれる。
一部ではあるが、僕にとっては宮古島のなくしてほしくない”美しさ”である。
「美の基準」の最後にはこんなことが書かれている。
真鶴町がいつか自然と人のユートピアになるよう願うこと。美しい世界を一人ひとりが具体的に想像すること。美しく豊かな眺めはそれぞれの心から創られる。
引用 美の基準 「眺め」より
景観も大事だか結局はそこに住む、通う「人」でつくられる。
だからこそ僕らの作るマップではお店を創る「人」にもスポットを当て伝えていきたいと思っている。


