
text: Yosuke Matsubara
Date: 2026.05.10

砂川たかゆきの歌詞は、いつだってシンプルだ。
これを思い出すのがビートルズやカーペンターズであり、彼らの(彼女らの)歌詞は子どもにでもわかるメッセージであろう。
耳を傾けると、真っ直ぐな響きが伝わってくる。
世の中にはメッセージ性が強く、濃度のあるアーティストもちらほらいるが、日常的に聴き続けるには少々肩が凝る。
わたしが砂川たかゆきという存在を認識し始めたのは、2000年代後半、舞台は大阪だった。
宮古島から出て、見知らぬ都会という大海原の真ん中に落とされた小僧だった筆者にとって、島から飛び出した若者がギターを背負い、路上や飲食店で弾き語る彼の姿は強烈なインパクトであった。
大阪時代には自主制作CDを出したりと、時代の空気を吸いながら弾き語りとして活動を続けてきた。
ポッドキャスト内のインタビューで、こちらの言わんとしていることをちゃんと咀嚼した上で丁寧に受け応えをしてくれた。 うた上手は、やはり聞き上手なのであろうか。
その気さくな性格は、ステージの上でも、普段の生活で顔を合わせる日常の中でも変わることがない。 誰に対しても分け隔てなく接する彼自身のあり方が、あの飾らない音楽を支えているのだろう。
そして、昨年レコーディングした音源をCDに封じ込め、今年の2月にフルアルバムとして発売した。音楽配信プラットフォーム全盛の時代にCDとストリーミングで両輪を走らせる。 令和時代の空気を吸い込んだ表現の仕方なのかもしれない。
今年は件のCDを引っさげて全国ツアーで駆け巡る計画らしい。皮切りは5月19日(火)、宮古島のライブハウス・グッドラック!だという。
やがて、颯爽と島を駆けめぐる自動車とともに砂川たかゆきの歌声がなびく。 湿気のある暑い空気の中、前進するためにドライブモードにしたり、停車したり。感情はときにはニュートラルで。
かつて、カーステレオから流れていたビートルズやカーペンターズのように


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